こんにちは。
私たちの事業所では、障害や難病を抱える方が就労する機会を提供しています。
さて、ワンネスはA型事業所とB型事業所の両方がありますが、B型事業所に通おうと思っている方の中には「最低賃金が保証されないって聞いたけど、大丈夫なの?」と心配な方もいるのではないでしょうか。
この記事では、B型事業所と工賃について解説します。
B型事業所とは?
B型事業所は、就労継続支援事業所のひとつです。
身体障害・精神障害・知的障害、そして難病を抱えている方など、雇用契約を結んで一般企業で働くことが難しい方を対象に、就労の機会を提供しています。
B型事業所では、就労に必要な知識やスキルの訓練、生活支援、社会復帰に向けたアドバイスなど、さまざまな支援を受けることができます。
そのため、病気や障害の影響により、日々の生活に悩みを抱えている方におすすめです。
また、作業内容に応じて工賃が支払われるので、経済的に支えられるという側面もあります。
B型事業所では最低賃金は保証されない?
結論からお話すると、B型事業所で仕事をしても、最低賃金は保証されません。
というのも、B型事業所では、利用者さんと事業所の間に雇用契約がないからです。
そのため、残念ながら最低賃金を得るのは難しいというのが現状です。
代わりに、利用者さんが生産活動に参加することで得られる収入は「工賃」として支払われます。
参考までに、厚生労働省の発表によると、令和3年度の全国のB型事業所の工賃は、平均月額が16,507円、時間給にすると233円でした。
ただ、工賃が高めの事業所があるのも事実です。
たとえば、私たちワンネスでは、全国平均の2倍以上の日給2000円を支払っています。
いずれにせよ、B型事業所の工賃だけで生活を成り立たせるのは難しいので、必要に応じて障害年金や生活保護と組み合わせて利用している方が多いです。
B型事業所の工賃の仕組み
工賃は、事業所の収入から必要な経費を差し引いた額を、利用者さんの生産量や作業時間に基づいて分配します。
スキルに応じて時給が上がる事業所や、たくさん通所すると多めに工賃が支払われる事業所など、その決め方はさまざまです。
また、事業所の収益によって工賃は大きく変動します。
そのため、B型事業所の工賃が少ないと感じたら、別の事業所の利用を検討するのもひとつの手段です。
B型事業所の工賃については、以下の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
B型事業所のメリット
最低賃金が保証されないB型事業所ですが、通う上でどのようなメリットがあるのか疑問のある方もいらっしゃるでしょう。
B型事業所のメリットは、自分のペースで無理なく働けることです。
体調が悪いときは休むこともできますし、作業時間や内容も調整できます。
週1日から利用できる事業所も多いですし、ワンネスも週3日・1日1時間からの利用が可能です。
「雇用契約を結んで働くのは不安だけど、外出したり働いたりするのに慣れたい…」
そんな方にぴったりなのが、B型事業所なのです。
最低賃金の保証を求める方にはA型事業所がおすすめ
最低賃金の保証を求める方には、A型事業所の利用がおすすめです。
A型事業所は、雇用契約を結んで働くため、最低賃金が保証されます。
まとめ
B型事業所では、最低賃金は保証されませんが、自分のペースで無理なく働ける環境があります。
最低賃金の保証を求める方にはA型事業所がおすすめです。
自分に合った事業所を選ぶために、それぞれのメリットとデメリットをよく理解することが大切ですね。
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