こんにちは。
私たちの事業所では、身体・知的・精神の障害を持つ方や、難病を抱えている方に向けて、就労の機会を提供しています。
「ワンネス」はA型事業所とB型事業所を運営しています。
A型事業所はB型事業所と違って、雇用契約を結ぶという点がポイントです。
そのため、雇用にあたっては面接もあります。
では、A型事業所の面接ではどのようなことを聞かれるのでしょうか？
ここでは、想定される質問と対策を解説します。
A型事業所とはどのような施設？
まず初めに、A型事業所がどのような施設なのかを軽く説明します。
A型事業所とは、障害や難病があって一般企業で働くことに困難を抱えている方が、雇用契約を結んだ上でサポートを受けながら仕事をすることのできる福祉サービスです。
通所の目的は、経済的な自立のためであったり、一般企業への就労を目指したりなど、人によってさまざまです。
大きな体調不良や、通院などの用事がない限り、基本的には週5日働かなければなりません。
一方で、最低賃金が保証されるため、生活が安定しやすいというメリットがあります。
利用のためには、主治医に相談して通所の許可をもらう必要があります。
その後、事業所の求人を探して、面接で内定を得られれば就労という流れです。
A型事業所を含め、就労継続支援サービスの利用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
A型事業所の面接で聞かれる質問は？
A型事業所の面接では、一般的なアルバイトで聞かれるような内容に加えて、病気や障害についての説明が求められます。
想定される質問をいくつか挙げますので、面接の際の参考にしてみてください。
志望動機
まずは志望動機です。
志望動機が聞かれる理由は、本人にやる気があるかどうかを確かめるためです。
そのため、就労にあたっての自分の考えを素直に答えれば問題ありません。
ただし「お給料が高いから」「仕事が楽そうだから」など、個人的な都合による答えは避けましょう。
たとえば、カフェを経営している事業所の場合なら、
「志望する理由は、お客様の笑顔が好きだからです。私は高校時代に飲食店でアルバイトをしていました。その後、病気で働けなくなりましたが、仕事に対する気持ちは変わりません」
など、その事業所で自分の能力を活かしたい理由を説明すると好印象です。
長所や自己PR
続いて、長所や自己PRです。
特に、事業所での仕事内容に活かせるような長所を持っている方なら、ぜひアピールしましょう。
また、場合によっては短所を聞かれることもあります。
しかし、それはあなたを批判的に見るためではなく、自己分析ができているかを確認するためです。
たとえば「時間を守れない」という人であれば「その対策のために、スマホにリマインダーを入れて行動するよう心がけている」など、改善に向けて自分が何をしているかを説明できると理想的です。
希望する作業内容
事業所によっては、作業内容が複数用意されていることがあります。
そのため、希望する作業は何かを聞かれることがあるかもしれません。
あなたが得意な作業や、今後挑戦してみたいと思う作業を答えましょう。
なぜその作業をやりたいのか、前向きな理由がある方は、あわせて答えられるといいですね。
病気や障害について
A型事業所は福祉サービスなので、病気や障害について聞かれる可能性があります。
といっても、質問があるのは落とすためではなく、あなたの病気や障害について把握し、適切な支援やサポートを行うためです。
病気や障害がどのようなものなのか、自分なりに向き合えているかどうか、どのような困り事があるか、それに対してどのような支援があると助かるか…といったことを、正直に答えれば問題ありません。
通院・服薬の頻度なども、一緒に伝えておくと安心です。
A型事業所の面接はどのような雰囲気？
この記事を読んでいる方の中には、A型事業所の面接がどのような雰囲気で行われるか心配な方もいらっしゃるでしょう。
圧迫面接のような形であったり、プレッシャーをかけられたりすると、困りますよね。
しかし、A型事業所はあくまでも福祉サービスです。
そのため、大きな負担をかけるような面接は考えにくいです。
アットホームな雰囲気で、落ち着いて行われることが多いので、安心してください。
まとめ
A型事業所の面接では、一般的なアルバイトなどで聞かれるような質問のほか、病気や障害についての説明を求められることが多いです。
しかし、自分で症状をしっかり把握し、必要な支援を求めることができれば、あまり不安に思う必要はありません。
A型事業所の面接については、以下の記事でも解説しています。
もしよければ参考にしてみてください。
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